ディスプレイのリフレッシュレートの確認方法 — 144Hzのはずが60Hzになる原因と設定手順

Windows 11のディスプレイの詳細設定でリフレッシュレートを確認する画面のイメージ

2026年9月時点で、Windows 11 のリフレッシュレートは「設定 > システム > ディスプレイ > ディスプレイの詳細設定」で確認できます。144Hz のモニターを買ったのに 60Hz のままだった、という相談はこの画面を一度も開いていないことが原因の大半です。

この記事では、今のリフレッシュレートを確認する手順、一覧に高い数値が出てこないときに何を疑うか、そして動的リフレッシュレート(DRR)が動く条件を、マイクロソフトの公式案内に沿って整理します。数値の断定ができない部分は、そのことを明記して書きません。

目次

1. 今のリフレッシュレートを確認する

まず現状を知るところから始めます。Windows 11 では「設定」を開き、ナビゲーションの「システム」、続いて「ディスプレイ」を選びます。「ディスプレイ」画面の関連設定に「ディスプレイの詳細設定」があり、そこに「リフレッシュレートの選択」という項目が出ます。今どの値で動いているかは、このドロップダウンに表示されている数値がすべてです。

ここで大事なのは、モニター側の仕様と Windows 側の設定は別物だということです。144Hz 対応のモニターをつないでも、Windows が 60Hz を選んでいれば実際に描画されるのは 60Hz です。モニターの箱に書かれた数字は「出せる上限」であって、「今出ている値」ではありません。

同じ「ディスプレイの詳細設定」画面には接続中のディスプレイを切り替えるメニューもあります。外付けモニターとノートPCの内蔵画面を両方つないでいる場合、片方だけが 60Hz というのはよくある状態なので、画面ごとに確認してください。

2. 変更する手順は6ステップ

手順そのものは短く、迷うところはありません。公式の案内に沿うと次の流れになります。

手順 操作する場所
1「設定」を開く
2ナビゲーションの「システム」
3「ディスプレイ」
4関連設定の「ディスプレイの詳細設定」
5「リフレッシュレートの選択」から数値を選ぶ
6「ディスプレイの設定を維持しますか?」で「変更の維持」

出典:Microsoft サポート「Windows でモニターのリフレッシュ レートを変更する」/ dynabook サポート(2026年9月取得)

6番目の確認画面を放置すると、一定時間で元の設定に戻ります。画面が真っ暗になったり乱れたりしたときの安全装置なので、変更後に表示が崩れたら何も押さずに待てば元に戻る、と覚えておくと安心です。

あわせて読みたい:PCスペックの確認方法 — Windows 11でCPU・メモリ・BIOSを3つの画面で調べる

3. 一覧に144Hzが出てこないとき

「リフレッシュレートの選択」を開いても 60Hz しか並んでいない、という状態があります。このとき疑う先は Windows の設定そのものではありません。信号が届いていないか、届いていても組み合わせが成立していないかのどちらかです。

ひとつ目は接続に使っているケーブルと端子です。映像ケーブルには規格ごとに扱える情報量の上限があり、上限を超える組み合わせは選択肢として出てきません。モニターに同梱されていたケーブルが必ずしも最高の規格とは限らないため、高リフレッシュレートを狙うならモニターの取扱説明書で対応する端子とケーブル規格を確認するのが先です。

ふたつ目は解像度との組み合わせです。同じケーブルでも解像度を下げれば高いリフレッシュレートが選べるようになることがあります。これは次の章で扱うアスタリスクの話とつながります。

みっつ目はグラフィックドライバーです。ドライバーが標準のものに戻っていると、モニターの情報を正しく読み取れずに既定値だけを提示することがあります。GPU が複数ある環境では、そもそも表示に使われている側がどちらなのかも確認しておく価値があります。

4. アスタリスク(*)付きの数値の意味

ドロップダウンの数値の横にアスタリスクが付いていることがあります。マイクロソフトの案内によれば、これは現在の解像度では対応していないリフレッシュレートを示す印です。そして、その数値を選ぶと画面の解像度のほうが変わります。

つまりアスタリスク付きの数値は「選べない」のではなく「選ぶと別のものが犠牲になる」という意味です。文字が急に大きくなったりデスクトップのアイコン配置が崩れたりしたら、解像度が切り替わったと考えてください。

確認しておきたい3点
  • 今の数値が何Hzか(ディスプレイの詳細設定で目視)
  • 選びたい数値にアスタリスクが付いていないか
  • 画面が複数あるなら、画面ごとに別々に確認したか

あわせて読みたい:グラフィックボードの確認方法 — GPUが2つ表示される理由と使う側を指定する手順

5. 動的リフレッシュレート(DRR)の条件

同じ「ディスプレイの詳細設定」画面には「動的リフレッシュレート」のトグルが並ぶことがあります。これは、そのときの作業内容に応じてリフレッシュレートを自動で切り替える機能です。ゲームやブラウジング、ペン入力のように滑らかさが要る場面では上げ、そうでないときは下げてバッテリーを持たせる、という考え方です。

ただし条件があります。マイクロソフトの案内では、DRR には可変リフレッシュレート(VRR)に対応し、かつ 120Hz 以上に対応するディスプレイが必要だとされています。トグルが見当たらない場合は、機能が隠れているのではなく条件を満たしていないと考えるのが自然です。

もうひとつ知っておきたいのは、DRR がほかのゲームの最大リフレッシュレートを制限する場合があるという点です。常に上限で回したい用途なら、DRR をオフにして固定するほうが読みやすい挙動になります。

6. ノートPCはバッテリーとの取引になる

リフレッシュレートを下げると、ディスプレイが消費する電力が減るためバッテリーの持ちが良くなります。これはマイクロソフト自身が案内している効果で、ノートPCやタブレットで有効だと明記されています。

逆に言えば、外出先で高いリフレッシュレートを固定するのは電力を使う選択です。据え置きで使う日は高く、持ち歩く日は下げる、という使い分けが現実的です。設定画面はどちらの場合も同じ場所なので、切り替え自体に手間はかかりません。

なお、リフレッシュレートは「上げれば必ず快適になる」ものではありません。表示しているソフト側が出すフレーム数が低ければ、モニターだけ速く動いても見え方は変わりません。数値を上げても体感が変わらないときは、原因がモニター側ではない可能性を先に疑ってください。

よくある質問

今のリフレッシュレートはどこで確認できますか?

「設定 > システム > ディスプレイ > ディスプレイの詳細設定」を開き、「リフレッシュレートの選択」に表示されている数値が現在の値です。画面が複数ある場合は画面ごとに確認します。

144Hzのモニターなのに60Hzしか選べません。

ケーブルや端子の規格、現在の解像度との組み合わせ、グラフィックドライバーの3つを順に確認してください。Windows の設定側ではなく、信号が届いていない側に原因があることが多いです。

数値の横にある「*」は何ですか?

現在の解像度では対応していないリフレッシュレートを示す印です。その数値を選ぶと、ディスプレイの解像度のほうが変更されます。

動的リフレッシュレートのトグルが見当たりません。

動的リフレッシュレートは、可変リフレッシュレート(VRR)に対応し、かつ120Hz以上に対応するディスプレイで利用できます。条件を満たしていない環境ではトグル自体が表示されません。

まとめ

確認する場所はひとつだけです。「設定 > システム > ディスプレイ > ディスプレイの詳細設定」を開き、「リフレッシュレートの選択」に出ている数値を見る。ここが 60Hz のままなら、モニターの性能に関係なく 60Hz で動いています。

一覧に高い数値が出てこないときは、ケーブルの規格・解像度との組み合わせ・ドライバーの順で見ます。アスタリスク付きの数値は解像度が変わる合図で、動的リフレッシュレートは VRR と 120Hz 以上という条件付きの機能です。この4点を押さえておけば、設定画面の前で迷うことはほとんどなくなります。

参考

本記事は2026年9月時点で公開されている公式情報をもとに作成しています。Windows の更新により画面名や項目の位置が変わる場合があります。設定を変更する際はご自身の環境でご確認ください。